夏にスープジャーや保温弁当箱は使える︖ 夏のお弁当作りの注意点と対策

気温が⾼くなると、お弁当が傷みやすくなるし、⾷中毒も⼼配。
冬はいいけど、夏はスープジャーや保温弁当箱は使って⼤丈夫︖
そんな夏のお弁当作りの疑問や注意点やコツについてまとめました。

01夏にお弁当が傷みやすくなる原因

お弁当が傷む原因は、⾷品に付いた微⽣物の繁殖です。

微⽣物が増殖する条件は、①適度な温度 ②水分 ③栄養の3つ。
微⽣物は特殊な細菌を除き、20℃〜45℃、特に35℃前後でもっとも活発に増殖します。
お弁当が35℃前後の温度にならないようにすること、また増殖するときに水分を必要とするのでおかずなどの水気を少なくすることが重要です。

夏のお弁当の注意点

  • お弁当が35℃前後の温度にならないようにする
  • おかずはしっかり冷ます
  • おかずの水気は少なくする
  • 保冷剤やクーラーバッグなどを利⽤する
  • 6時間以内に⼀度に⾷べきる
  • ⾞の中など⾼温になるところには放置しない
冷気は下に流れるので保冷剤はお弁当箱の上に置きましょう
冷気は下に流れるので保冷剤はお弁当箱の上に置きましょう

02スープジャーや保温弁当箱は
夏でも使える︖

夏でもスープジャーや
保温弁当箱は使えます!

例えば、このグラフは300mlサイズのスープジャー(JBT)に95℃の熱湯を⼊れて保温した場合の温度変化です。
6時間後の温度は約60℃。微⽣物が活発に増殖する温度域まで、温度は下がっていないので、安⼼です。
スープジャーの保温効果を⾼めるためのポイントを確認して、上⼿にスープジャーを活⽤してください。

300mlのスープジャー(JBT)の
保温機能

300mlサイズのスープジャー(JBT)に95℃の熱湯を⼊れて保温した場合の温度変化

※室温20℃において、製品に95℃の熱湯を満量(300ml)入れて測定した実測値で、この結果を保証するものではありません。

スープジャーを使うときのポイント

  • 保温するときは、熱湯で予熱する
  • スープなど中に入れる食品は熱々を入れる
  • スープジャーには満量入れる(量が少ないと冷めやすくなります)
  • 6時間以内に一度に食べきる
①熱湯で予熱
スープジャー断面図 止水部より約1cm下まで
②満量入れる

保温弁当箱を使うときの注意点

保温弁当箱はごはんを保温し、おかずは常温で持ち運ぶタイプのお弁当箱です。

  • ごはんは炊きたてのものを入れる。またはごはん容器ごと電子レンジで熱々に加熱してから保温する。
  • おかずはしっかり冷ます
  • おかずの水気は少なくする
  • おかず容器の上に保冷剤を載せる
  • 6時間以内に一度に食べきる
  • 車の中など高温になるところには放置しない
おかず容器の上に保冷剤

03夏におすすめの使い方

スープジャーを保冷で使う

スープジャーは保冷もOKです。暑い時期は、凍らせたフルーツや冷たいデザートなど保冷のメニューもおすすめ。
スポーツ時の氷の持ち運びにも便利です。

凍らせたお好みのフルーツ
凍らせた
お好みのフルーツ
氷
グレープフルーツゼリー
グレープフルーツゼリー
サラダうどん
サラダうどん

保冷剤を代用

お弁当といっしょに入れる保冷剤を、凍らせたゼリーなどにすれば、食後のデザートにもなって一石二鳥!

ゼリーを凍らせる
ゼリーを凍らせる
保冷剤代わりに

04最後に…

夏のお弁当作りについていろいろ記載しましたが、微生物を食品にできるだけ付けないようにすることが大切です。
以下の基本を守って、腐敗や食中毒を予防してください。

  • 清潔
    • 調理する前には、石けんで手を洗う
    • 食材や調理道具、お弁当箱は清潔なものを使用する
  • 加熱
    • 生ものは避け、しっかり加熱する
    • 保存していたものも、しっかり再加熱する
  • 冷却
    • 保存する場合は、すぐ冷蔵庫で保存する