さつまいもとかぼちゃを味わう! フライパンで簡単に作れる「オープンパイ」
さくっとした食感がおいしい「パイ料理」。オーブンがなくても、フライパンで簡単に作れるパイ料理をフードスタイリスト・新田亜素美さんに教えていただきました。爽やかな酸味が楽しめる「さつまいもとすだちリンゴジャムのオープンパイ」と、おつまみにもぴったりな「かぼちゃとゴルゴンゾーラのスパイスソテーパイ」の2品をご紹介します。
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新田亜素美
にった・あそみ
フードスタイリスト。東京の下町・浅草在住。大のお酒好き。雑誌や書籍、テレビなどで、フードスタイリングやレシピ制作を手がけ、広く活躍中。著書に『並べて、焼けるのを待つだけほったらかしオーブンレシピ』『冷凍パイシートさえあれば!オープンパイ』など(どちらも大和書房)。
Instagram:@asomy1
著書である『冷凍パイシートさえあれば!オープンパイ』では、60以上ものレシピを提案している新田さん。オープンパイとは、薄く大きな冷凍パイシートの上に、好きな具材を乗せて焼く、シンプルなパイのこと。パイ生地を包んだり、何層にも重ねたりする手間は一切不要なのに、具材によって、スイーツ風、おつまみ風、サラダ風など多彩なバリエーションが楽しめる手軽さが魅力です。
新田さんがオープンパイを考案したきっかけは、パリで出会った「タルトフランベ」にあったそう。
新田さん
「昔から海外旅行が好きで、いろんな国へ行きました。そのうちのひとつ、フランス・パリの街角で薄くのばした小麦粉の生地にチーズやカラフルな野菜などをたっぷり乗せてパリパリに焼いた“タルトフランベ”に出合い、心を奪われました。冷凍パイシートを使って、あの味わいを再現できないかと思い考案したのが『オープンパイ』なんです」
新田さん
「実はフライパンでもパイ生地を焼き上げることはできるんですよ。ポイントは、フタにアルミホイルを巻きつけてあげること。こうすることで、上からも下からもフライパン全体でパイを温めることができます」
新田さん
「フライパンで作るオープンパイは、焼き上げたパイに用意した具材を乗せるシンプルな手順です。慣れると簡単に作れるようになりますよ! メーカーによってパイシートのバター含有量が異なるので、火加減や加熱時間はあくまで目安としてくださいね」
今回教えていただくのは2品。スイーツ系とおかず系、それぞれが味わえるメニューをリクエストしたところ、1品目は「さつまいもとすだちリンゴジャムのオープンパイ」を教えていただくことに。秋の食材をふんだんに使ったメニューです。
もう1品は、「かぼちゃとゴルゴンゾーラのスパイスソテーパイ」です。こちらのパイでは、さきほどと同じシートを4等分にカットしています。その理由は……?
新田さん
「パイシートは断面が多いほど水分がよく抜けて、ふっくらサクッとした食感が楽しめるんです。こうやって縦に切って細長くしたり、斜めに切って三角形にしたり、乗せる食材にあわせてカットをアレンジしてみても楽しいと思います」
一見ハードルが高そうに見えるパイ料理ですが、冷凍パイシートとフライパンさえあれば、食卓に華を添えてくれる一品があっという間に出来上がります。旬の食材を使ったり、彩りや食感を意識してみたり、オープンパイをぜひ楽しんでみてくださいね。
撮影:藤原葉子
編集:ノオト
櫻井朝子
さくらい・あさこ
2018年からフリーランスライターとして活動。暮らしや住まいにまつわる記事を書いています。夫と立飲み屋もやっています。趣味は読書・手仕事・刺繍など。
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