飛行機に水筒は持ち込める?旅のお供にマイボトルを持参してみた

毎日持ち歩きたいマイボトル。お気に入りの飲みものを入れたマイボトルがいつもそばにあれば、どんな場所にいても機嫌よく過ごせるような気がします。ところでそんなマイボトル、飛行機に持ち込んでもOKなのでしょうか。調べて実際に試してみました。

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好きな飲みものを好きなときに楽しめるうれしさ

2000年代初頭から着々と広がり、今では定番となったマイボトル。家の近所、出かけた先の街中、オフィス、駅の構内など、あらゆる場所でマイボトルを持っている人を見かけます。

在宅ワークが中心で外出する機会が少なめの筆者も、最近ついに、遅ればせながらマイボトルを持ち歩くようになりました。

寒空の下で飲むホカホカのしょうが紅茶、炎天下で飲むキンキンに冷えた麦茶。心地のよい温度で、好きなドリンクを好きなときに飲めるのは、想像以上に気分がめきめき上がるものです。持ち歩けば持ち歩くほど、マイボトルが大事な相棒になっていくのを感じます。

愛用しているのは、真空断熱ケータイマグ(JNL-S500)のミストベージュ。主張しすぎないけど個性のある、やわらかい色合いがお気に入りです

これはぜひとも旅先にも連れて行きたいところ。……なのですが、筆者がよく旅で使う移動手段は、保安検査が必須の「飛行機」。はたして機内にマイボトルを持ち込むのはOKなのでしょうか。

機内に液体を持ち込むときのルールを知っておこう

結論から先に言いましょう。
マイボトルは飛行機に持ち込みすることができます。

ただし国内線と国際線ではルールが異なるので、違いを知っておく必要がありました。

まず、国内線はアルコール度数24%以下であれば、機内に持ち込める液体の量に制限はありません。つまり、ドリンクが入った状態のマイボトルを機内に持ち込めます

保安検査の際、基本的にはマイボトルをトレーに出す必要がありますが、羽田空港などの一部に導入されている「スマートレーン」と呼ばれる新型の検査機であれば、バッグから取り出さずに検査をしてもらえます。

国際線は、国内線よりもルールが厳しめ。手荷物として機内に持ち込む液体物は「容量100ml以下の容器」に入れておく必要があります

※参照元:国土交通省「国際線の航空機客室内への液体物持込制限について」概要

容量が100mlを超える容器の持ち込みは、中に入っている液体の量が100mlに満たなくても不可

加えて、それらの容器(容量100ml以内、かつ液体が入っているもの)はすべて、容量1L以下で透明なジッパー付きプラスチック袋に入れておかなければいけません。マイボトルを持ち込む際は、「空っぽ」の状態で保安検査を通すことをおすすめします

このような状態の袋を、一人あたり一袋まで持ち込んでOK

飛行機の保安検査で、ペットボトルが没収されている風景を見たことがある人もいるのではないでしょうか。意外なところでは、ゼリー、缶詰、ジャム、レトルトカレー、コチュジャンなどの調味料も、容量100mlを超える容器に入っていたら持ち込みNGです 。水分を含むお土産類は、預け荷物に入れておくのが安心。化粧水や洗顔料なども容量100ml以上の容器に入っているものはすべて預け荷物にする必要があります。

※参照元:国土交通省 「国際線の航空機客室内への液体物持込制限について」量的制限の対象となる液体物のリスト

保安検査後、空港内の免税店で購入した液体物に関しては100mlを超えていても大丈夫です(ただし、国によって特定の条件が求められることがあるため、特に乗り継ぎ便を利用する場合には注意が必要)。なおアルコール度数70%を超えるアルコール飲料の持ち込みは一切できません。

ちなみに羽田空港の第2・第3ターミナルには、出国審査を通ったあとのエリアに給水給湯器がいくつか設置されているので、飛行機の搭乗を待つあいだにマイボトルでお湯を汲むことも可能です。

持ち込みに関するルールのほかにもうひとつ、覚えておくといいことがありました。

それは、ストロー付きの水筒やマグは、フタの開け方に注意が必要なこと。というのも、これらは上空に持っていくと気圧の変化で噴水のように噴き出してしまうのです

※参照元:ソラシドエア【公式】X

ストロー付きの容器を機内で使う場合は、飲む前にまず大元のフタを開け、水筒のなかに空気を取り込んだあと、ストロー部分のフタを開ける必要があります。

「ついつい気圧のことを忘れて、いつものように開けてしまいそうで不安……」という人は、あらかじめストロー付きではないタイプを持っていくのが安心です。

実際にマイボトルを持っていってみたら…

……というわけで、ルールを一通りマスターした筆者。早速、マイボトルを飛行機旅のお供にしてみました!

旅先は札幌。羽田空港からの出発です。行きはスマートレーンでの保安検査だったため、マイボトルはもちろん、PCやカメラなどもバッグから取り出すことなく通過できて快適そのもの。帰りは通常のレーンだったため、マイボトルをトレーの上に出し、バッグの口を開け、保安検査官の人にチェックをしてもらいました。

そしてありがたかったのが、飛行機内でのサービス。客室乗務員さんにお願いしたところ、マイボトルにお湯を注いでもらうことができました

なお、衛生管理の観点や、離着陸時およびシートベルトサインが点灯している間などの飛行状況により、サービスが制限されることがあるそうです。航空会社によって対応が異なる場合があるので、利用する航空会社の情報を確認しておくのがおすすめです

どうしても乾燥しがちな機内。水分補給のことを心配しなくてすむことが、移動時間の快適度をぐっと引き上げてくれているように感じました。

到着後も、ホテルや出先で快適!

ホテルに着いたあとは、部屋に備え付けのケトルでお湯を沸かし、マイボトルにお気に入りのドリンクを詰めて散策を楽しむ日々。

空っぽの状態で持ち歩いて、カフェでマイボトルにドリンクを入れてもらう……というのもよかったです。主要カフェチェーンでは、マイボトルを持参することで数十円割引してもらえることが多く、節約につながるのもうれしいポイント!

カフェで入れてもらったカモミールミルクティー。そのあとしばらくの間ほかほかで、肌寒いなかでの散歩が捗りました

いつもと違う街で、いつものマイボトルを連れながら歩くのは、安心感と新鮮さが同時に押し寄せてくる、なんとも心地よい体験でした。

マイボトルと一緒に持っていくといいグッズ2選

マイボトルを旅行のお供にする際、一緒に持っていくといいおすすめグッズも紹介します。

まずは、お気に入りのティーバッグ。もちろん現地で調達するのもアリですが、普段の飲み慣れているもの……特に寝る前に飲んでいるものを持っていくと、心なしかぐっすり眠れるような気がしました。

いつでも洗えるように、スポンジや洗剤を持っていくのもおすすめです。宿泊施設に誰でも使えるキッチンがある場合は、それを使わせてもらうという選択肢があるので、設備状況を事前に調べておくとよさそうです。

洗剤を持っていく場合は、ミニボトルに詰めるのがおすすめ

海外にも持っていきたいマイボトル

今回は国内旅行でしたが、今後、長期休暇を使って海外旅行に行く際にも、ぜひマイボトルを持っていきたいところ。

なかにはケトルが備えついていない宿泊場所もあるので、温かい飲みものを飲みたい場合は携帯湯沸かし器を持参するのもよさそうです。

ちなみに台湾や中国には、お湯を積極的に飲む文化があるので、鉄道駅などの公共の場にも給湯器が設置されています。となるとマイボトルをますます楽しめそうな予感……!

マイボトルを持ち運べる範囲が広がることは、自分の好きな飲みものを、自分の好きなときに楽しめる機会が増えるということ。

ぜひみなさんも、いつものマイボトルを、いつもよりもさらに遠くまで、持って出かけてみませんか。

高橋 亜矢子

高橋 亜矢子

たかはし・あやこ

コンテンツメーカー・ノオトに勤めるライター/編集者。知らない土地やスーパーをうろうろすることと交通インフラが好き。よく使う調味料はお酢。

撮影:高橋亜矢子(アイキャッチの飛行機を除く)
編集:ノオト

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