サーモス「シャトルシェフ」活用テク!大根の消費困りませんか?おいしく、うれしい大根消費術

冬に旬を迎える大根。お手頃価格で買いやすくなりますが、物価高でカット済みの大根はちょっと値が張るし、かといって丸ごと1本は使い切れる気がしない……という方も多いのでは?料理研究家のさやさんが、サーモス「シャトルシェフ」を使った大根丸ごと活用術を教えてくれました。

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さやさん

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野菜ソムリエの資格を生かし、旬の野菜を使った重ね煮や冷凍保存テクなどを紹介。「野菜を楽しく、おいしく」をモットーに、心も体も健康になるレシピを発信している。
Instagram:@saya__gohan
Nadia:https://oceans-nadia.com/user/711356

さやさん、大根は上の方、真ん中、下の方と、味や食感などが少し異なるんですよね。具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

さやさん
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大根は葉に近い方が上部、真ん中を中部、先の細い方を下部と呼びます。ざっくり解説するとこのような図解になりますね。それぞれ詳しく説明していきましょう。

さやさん
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上部は水分が多く、甘みが強いので、サラダや大根おろしとして楽しむのをおすすめします。大根を購入したら、まずは葉を切り離しておきましょう。大根は収穫後も葉に栄養を送り続けるため、しなびやすくなってしまうんです。葉も栄養豊富なのでぜひ料理に活用してくださいね。私は刻んで汁物や煮物の彩りにすることが多いです。

▲大根の上部は甘みたっぷり、生で食べるのがおすすめ。葉と茎の間など、土が落ちにくい部分は切り落としましょう

大根の上部は生で食べるとおいしさが十二分に味わえるんですね。ではシャトルシェフで楽しむなら、どのような使い方がいいでしょうか?

▲2024年8月にリニューアルしたシャトルシェフ。調理鍋には、高い硬度と傷つきにくさが特長の「セラプロテクトコート」を採用
さやさん
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シャトルシェフは余熱で煮込むので、素材にじっくり味が染み込んでおいしく仕上がります。例えば、シャトルシェフで作ったシンプルなお鍋に大根おろしをたっぷりのせて、「みぞれ鍋」にするのはいかがでしょうか。大根おろしに含まれているジアスターゼは胃腸の働きをサポートする作用があると言われています。消化がいいですし、大根の上部ならではのみずみずしさも楽しめます。

なるほど。シンプルな具材で作る鍋というと、どんなお鍋がいいでしょうか?

さやさん
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今回はシャトルシェフに市販の鶏だし、豚バラ肉、白菜、かいわれを入れたお鍋を作りました。豚肉の旨みや白菜の甘みが引き出されているのは高い保温力のシャトルシェフならでは。こうした汁物の延長のようなお鍋の仕上げに大根おろしを入れてもいいですし、豪華な寄せ鍋に大根おろしを合わせるのもおすすめです。

大根の中部はどのような特徴がありますか?「こんな料理に向く」といったアイデアを教えてください!

▲大根の中部は辛みと甘みのバランスがとれている
さやさん
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中部は辛みと甘みのバランスが良く、やわらかな食感でさまざまな料理に使える万能な部位です。今の時季に特におすすめなのは煮物やおでんですね。私がイチオシするのはぶり大根です。ここでもトッピングに大根の葉を使うと、見た目も映えますよ。

▲ぶりの切り身を使い、シャトルシェフで作る「ぶり大根」。大根の皮は厚めにむくと苦味が出にくくなるそう

「ぶり大根」はぶりがパサパサになってしまいがちで、和食の中でも作るのが難しいイメージがあるのですが…。

さやさん
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ぶり大根がパサつく一番の原因は長く煮すぎていることなんです。シャトルシェフは余熱調理ができるので、加熱時間の調整をしなくてもじっくり火が入り、しっとり旨みを含んだジューシーなぶり大根に仕上がります。火の消し忘れもなく、保温調理中もその場を離れることもできるので安心ですね。

なるほど…。シャトルシェフを使ったぶり大根のレシピは後で詳しく伺います。では、大根の下の部分はどんな料理に向きますか?

▲大根の下部は水分が少なく、辛みも強い
さやさん
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大根の下部は水分が少なく、辛みも強いことが特徴です。上部は甘い大根おろしが好きな方向けですが、辛い方がお好みの方は下部をすりおろすのがいいですね。その他は味噌汁や漬物におすすめです。シャトルシェフは余熱でじっくり煮込むので大根などの野菜が煮崩れする心配もありません。ガスや電気の節約をしながら、たっぷりの量を作れます。

▲大根、長ねぎ、こんにゃく、豚バラ肉など具だくさんの豚汁。厚めにむいた大根の皮を集めておき、こうした汁物にまとめて使うのも◎

大根1本、すべてシャトルシェフで無駄なく調理ができそうですね…!みずみずしい大根をおいしく保存するにはどうしたらいいでしょうか?

さやさん
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部位ごとに切り分けたら、乾いたままのキッチンペーパーでそれぞれ包み、ポリ袋に密閉しましょう。冷蔵庫の野菜室で保存します。1週間を目安に使い切れるといいですね。

なるほど…。では、大根おろしを一度にまとめて作っておきたい場合、どのように保存すればいいでしょうか。

さやさん
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大根おろしは小さな容器に小分けにして冷凍保存すると、その都度解凍して使えるのでおすすめですよ。使う時は必要な分だけ自然解凍するか、電子レンジの解凍モードを利用して、様子を見ながら解凍してください。

最後に、大根の中部を使ったさやさんの「ぶり大根」レシピをご紹介します。しっとりとした食感でごはんが進みますよ!

  • ぶり(切り身) 2切れ
  • 塩 大さじ1
  • 大根(中部) 1/3本(正味250g)
  • 片栗粉 小さじ1(生米大さじ1で代用可能)
  • しょうが 1かけ
  • 水 400ml
  • 酒 200ml
  • 【A】みりん 大さじ5
  • 【A】砂糖 大さじ3
  • 【A】醤油 大さじ4

【下準備】ぶり(切り身)に塩を振り、10分おく。熱湯(分量外)を回しかけ、流水で洗う。
1:しょうがは薄切りにする。大根(中部)は厚めに皮をむく。3cm幅の半月切りにし、ピーラーで面取りする。
2:シャトルシェフの調理鍋に大根と片栗粉を入れ、浸るくらいの水(分量外)を加えて中火で沸騰させる。沸騰したら弱火にして10分煮て、ざるにあげて大根を洗う。
3:シャトルシェフの調理鍋にぶり、大根、しょうが、水、酒を入れて中火で熱し、沸騰したらアクを取る。
4:【A】を入れてフタをして、5分煮る。シャトルシェフの保温容器に調理鍋を入れて1時間以上おく。

・大根は皮を厚く剥くことで苦味が出にくくなります。皮は味噌汁や豚汁に入れるのがおすすめです。
・根菜類は熱湯からゆでると煮崩れるため、必ず水からゆでてください。
・下ゆですることで、苦味とえぐみが消えて素材の味が引き立ちます。
片栗粉のでんぷんで大根が甘くなります。他にもでんぷんには苦味やアクを吸着してくれる効果もあります。
片栗粉は生米大さじ1や、米の研ぎ汁でも代用可能です。
・つゆだくのぶり大根なので、つゆが余ったら炊き込みご飯に使うのがおすすめ。調味料不要でおいしい炊き込みご飯が完成します。

シャトルシェフは2024年8月にリニューアルして、煮汁や食材の色を簡単に確認しやすい白色のセラミックコーティングになりました。高い硬度で傷がつきにくく、耐久性が高い「セラプロテクトコート」を採用しているのですが、さやさん、使い心地はいかがでしたか?

さやさん
さやさん

私も普段からシャトルシェフを使っているんですが、新しくなったシャトルシェフは調理鍋の中身が白く、確かに調理がしやすくなっていました。炒める時に食材がこびりつかないのもいいですね。火が通るまで煮続けなければいけないかたい根菜も、シャトルシェフなら保温の力でやわらかくおいしく仕上げてくれます。大根が旬を迎える今、たくさん活用していきたいですね!

締め
みずみずしく甘い旬の大根は、主菜にも副菜にもなります。シャトルシェフを上手に使い、ぜひ大根丸ごと1本をお得に使い切ってみてくださいね。

撮影:山下コウ太
編集:Nadia
執筆:田窪 綾
調理師免許を持つフリーライター。惣菜店やレストランで8年ほど勤務経験あり。食分野を中心に、Webや雑誌で取材やインタビュー記事作成などを行っている。

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