おなかもスッキリ!炭酸水でダイエット効果を高める方法とは?
TV番組にも数多く出演し、炭酸博士として知られている前田眞治先生に、炭酸水のダイエット効果について聞きました。おいしく飲んで、スッキリした体を手に入れてみませんか。
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前田眞治先生(医学博士)
国際医療福祉大学大学院リハビリテーション学分野教授。国内の炭酸研究の第一人者で、「炭酸博士」として知られている。『炭酸パワーで健康になる!』(洋泉社)、『やせる!きれいになる!炭酸生活』(幻冬舎)など、著書多数。
炭酸水博士の前田先生によると、炭酸水にはダイエット効果があるそうです。そのメカニズムとどのくらいの量を飲んだらいいのでしょう?
前田さん
「ダイエット効果を期待する場合は、女性は300ml,女性より体格が大きい男性は500mlを、食前に飲むのがおすすめです。300mlというのは、だいたいミニボトルぐらいの容量ですね。
人の胃の容量はだいたい1.5L程度なのですが、300~500mlの炭酸水が入ると、炭酸水の容量と気化した炭酸ガスの分を合わせて1Lほどになり、胃がほぼパンパンになります。すると、大脳の視床下部にある満腹中枢が刺激されて『もうおなかがいっぱい』という指令を出すので、その結果、食欲が抑えられるのです。
私が行った実証実験では、食前に500~700ml飲んでから食べ始めた場合、何も飲まずに食べた場合と比較して、食べられる量は70%に減りました。つまり、食欲が30%低下したということになります」
ダイエットのために炭酸水を飲む場合には、飲む量のほかにも、タイミングと温度が大事だとのこと。
前田さん
「ポイントは、食事の直前に飲むことです。胃をふくらませて食欲を抑えるためには300~500mlの炭酸水と、食べたものが同時に胃にないと効果がないからです。一気に飲む必要はなく、自分のペースでかまいませんが、食事の直前に飲むようにしましょう。
朝は元々そんなに食べられないと思いますので、食事量が多い昼食と夕食の前に飲むのがいいでしょう。
温度は常温のほうがいいですね。というのは、冷たい飲み物が入ってくると、胃は温度を上げようとして、内容物を腸に送り出す動きが活発になり、結果として食欲増進につながってしまうからです」
飲む前
150ml飲んだとき
500ml飲んだとき
炭酸水には、ダイエット効果の他にも便秘を解消する働きも期待できるそう。便秘解消のための飲み方のコツは?
前田さん
「朝起きてすぐに100~150mlぐらいの冷たい炭酸水を飲むと便秘解消に効果的です。胃に食べ物が入ると血管が拡張し、内容物を腸に送り出そうとする『ぜん動運動』が起こります。人間の胃と腸は迷走神経で共に支配されていて、胃だけを単独で動かすことはできません。このため胃が動くと同時に腸も動き、便が押し出されていくわけです。炭酸水に含まれる二酸化炭素には、血管を拡張させる働きがあるので、食事をしたのと同じように胃の動きが活発になり、『ぜん動運動』が起こります。
温度は冷たいほうがいいのは、胃が温度を上げようとして、内容物を腸に送り出す動きが活発になるからです」
炭酸水はそのまま飲むだけでなく、色々とアレンジするのもおすすめだそう。
前田さん
「炭酸水はどんなものを加えても、その効果は変わりません。ですから、甘酒でも乳酸飲料でも、自分の好きなものを入れて飲んでかまわないですよ。好みのフルーツなどを加えても、いろいろなバリエーションが楽しめると思います」
レシピ作成/岡本羽加(国際薬膳師)
グラスにはちみつキウイ大さじ1~2(漬け込んだキウイも含む)を入れ、冷やした炭酸水(無糖)約100mlを注いでまぜる。好みでレモンやライムを添えると、おしゃれな雰囲気に。
材料
・はちみつ100g
・キウイフルーツ1個
・レモン汁1/2個分
1.キウイは皮をむき、輪切りにしてから小さく切る。
2.清潔にした広口の保存瓶に1を入れ、レモン汁を加える。
3. 2の上からはちみつを注ぎ、フタをして冷蔵庫に入れる。サラサラの汁が上がってきたら完成。完成したら冷蔵庫へ!
※保存期間:冷蔵庫に入れて1週間程度
取材・執筆:荒木晶子
撮影:佐藤正之
編集:主婦の友社
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