整理収納アドバイザー3名に教わる 「我が家の水筒収納アイデア」
1人1本は当たり前。シーンによってサイズ違いを使い分けていると、気付けば10本以上の水筒があった! というご家庭も珍しくないのでは。秋は、夏に活躍していた水筒を整頓する時期かもしれません。今回は、3名の整理収納アドバイザーさんに日頃から実践されている収納方法を教えていただきます。
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まずご登場いただくのは、RAKURASHI代表・井上ちえこさん。2〜2.5リットルの真空断熱スポーツジャグを4本、500ミリリットルの水筒を5本のほか、大小さまざまなサイズの水筒を合計14本も所有しています。
RAKURASHI代表 井上ちえこ
(いのうえ・ちえこ)
整理収納アドバイザー・時間マネージメントコーチ。小中高の子ども3人の5人家族×トリプルワークでも自分時間を作ってラクに暮らすコツ、1440分を活かす時間管理術をお届けしています。
Instagram:@rakurashi
「元々は1人1本程度でしたが、3人の子どもたちが全員バスケを始めることになり、さらに中学高校と成長するなかで水筒の種類や本数がどんどん多くなり、収納スペースに困り始めました」という、井上さん。
なんとか1箇所にまとめて収納できないかと悩んだ挙句、食器棚の一番下の引き出しを整理して、すべて水筒のスペースとして使えるようにしました。
立てられる水筒はそのまま収納し、そうでない水筒は横向きにしています。水筒の高さによってはフタを外すことも。
このスペースをスポーツコーナーにして、全部の水筒を収納するようにしてからは、「子どもたちも自分で出し入れができる」「一括で管理ができてラク」「スペースに余裕があるので出し入れがラク」というメリットを日々感じています。
水筒カバーやケースの収納場所にも困っていたので、各々の専用スペースも確保しました。100均のストッカーを使って「ケースのみ」「フタのみ」のスペースを作ったら、探しものがなくなりましたね。
我が家のように人数が多かったり、スポーツをしていたりするご家庭は、水筒の本数や種類が増えてしまうもの。使用頻度もそれなりに高いはずなので、使いやすい場所にまとめて収納できるよう、スペースを優先的に取るのもオススメです!
「上から見渡せるので必要な水筒をすぐに選べる」という点も、井上さんのお気に入りポイントだそう。思い切って、食器棚の一段をまるごと水筒のスペースに当てるというのも、ひとつのアイデアですね。
続いては、400ミリリットルから2リットルまで合計12本の水筒を所有している、takaさんの収納術を教えていただきます。
taka
整理収納アドバイザー/防災共育管理士®1級講師。ものを整理収納するだけでなく、ムリなく続けられる片付け方法や家族が片付けしやすい環境づくりを提案。整理収納サービス『つづく、暮らし』を主宰し、訪問サポートやオンライン相談、レッスンなどを定期的に開催している。防災に関する知識も豊富で、暮らしの中で備えるコツに定評あり。
HP:https://www.tsudukukurashi-taka.com
「以前、普段使いする水筒が1人1本だった頃は、食器棚の脇にカゴを置いて水筒を収納していました。ですが、子どもたちが成長するにつれ用途に応じてサイズを使い分ける機会が増え、収納を見直す必要が出てきたんです」というtakaさん。
お店でメッシュバッグを手に取ったとき、「これだ!」と思いました。試しに空いていた壁面に吊るしてみたら、想像以上に収納力があって見た目もスッキリ。現在の収納にシフトしてからは、ストレスがなくなりました。
メッシュは程よく中身が見えるので、取りたい水筒がパッと取り出せます。開閉口が大きく開くので出し入れもしやすく、脇から取り出すこともできて、ラクなんです。キッチン入り口の壁面に吊るしているので、準備する際の動線も短くスムーズに使えています。
見た目のスッキリさと、見た目以上に収納力がある点が気に入っています。収納が少ない、1人あたりの水筒が多い、もしくは家族が多い家庭にオススメの収納法です。
壁にフックをつけて空いたスペースを有効活用するアイデアは、小さなキッチンでもすぐにマネできそう! 主張が強すぎないメッシュバックなら、インテリアにこだわりがあるご家庭でも使いやすそうですね。
最後にご登場いただくのは、「いつでも、HOME」主宰のまどなおさん。350〜800ミリリットルの水筒を合計7本所有しています。
まどなお
元「捨てられない人」だった経験を活かし、がんばらなくても片付く仕組みと、使いやすさと見た目を両立した収納で理想の空間づくりを叶えるサポートを開始。出しっぱなしがなくなった、部屋が広くなった、家に帰るのが楽しくなったなど、数々の変化を手渡している。「ママだけががんばる時代を終わらせる」がモットー。著書3冊出版。
ブログ:https://itsudemo-home.blog.jp/
「以前は吊戸棚にそのまま水筒を入れていましたが、奥にある水筒を取るのに踏み台が必要なのが大変で……。奥の方に何があるのか、よくわからない状態になっているのも悩みでした。夫に『水筒どこ?』とよく聞かれるのがストレスだったんです」という、まどなおさん。
そこで、ファイルボックスに水筒をまとめて入れて、取り出しやすくしてみることに。今では、出かけるときに夫が家族分の水筒を用意してくれるようになりました。
ファイルボックスは、前面に穴がついているものを選びました。指をひっかけてボックスごと降ろせば、中身が取り出せるので便利なんです。
さらに、ファイルボックスの中をブックエンドで仕切ることで、水筒が倒れたり、ぶつかったりするストレスを軽減することができました。
ブックエンドを入れるときは、貼り直しできる「耐震マット」を底に仕込んでおくのがポイント。これでしっかり固定できます。貼り直し&手洗いOKの耐震マットを選ぶと、衛生面も安心ですね。
本体とは別で、水筒カバーは学校用品の棚に引っかけておくようにしています。子どもは帰宅後、水筒だけキッチンに持ってきて、カバーは定位置に吊るしておいてくれるので、かなりラクになりました。
朝も、水筒の中身を入れてテーブルに置いておけば、自分でカバーに入れてくれるんです。狭いキッチンにカバーを置かずに済むようになって、ダブルで助かっています。
毎日のように使う水筒だからこそ、ちょっとしたアイデアや工夫で小さなストレスを減らしたいもの。井上さん、takaさん、まどなおさんの水筒収納をぜひ参考にしてみてください。
執筆:関あやか(ノオト)
編集:ノオト
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