

魔法びんの秘密
保温・保冷性能に優れ、飲みごろ温度をキープする魔法びんの秘密をご紹介
熱を逃がさないステンレス製
魔法びんの秘密
ステンレス製魔法びんはステンレスの二重構造の容器になっており、外びんと内びんの間は高真空状態になっています。これは宇宙空間と同じで、熱を伝える気体分子がほとんどないため、熱移動による放熱を防ぎます。また、内びんの外側に放射率の小さな金属箔を巻きつけることにより、熱放射による放熱を防ぎます。これが、ステンレス製魔法びんの高い断熱効果の秘密です。
熱移動による放熱の遮断




魔法びんの保温保冷性能
一重構造のやかんと、魔法びん構造のステンレスポットでは、その保温・保冷力は大きく違います。両方に95度のお湯を入れて6時間後までの温度を比較したグラフからも分かるように、長時間の保温や保冷には真空断熱の魔法びん構造が欠かせません。
保温性能比較
ステンレスポット(THV-1500)とやかん(1.5L)
(※グラフは保温性能の比較)
試験条件
室温20度±2度において、各製品に1.5Lのお湯を入れ、湯温が95度±1度のときから測定を開始した状態での内部湯の温度変化。



サーモスの技術とこだわりの品質管理
サーモスのステンレス製魔法びんは、はじめに高度な金属加工によって作られた二重構造の容器を大型の真空チャンバー(右左写真)の中に入れ、1/1000万気圧以下という高真空状態の中で二重構造の底の封止穴をふさいで作られます。(※封止方法の図参照)
さらに容器をそのまま2~3週間保管して、製造後に発生しやすい真空不良を発見するエージング工程や、その後に保温性能を全数検査するなど、厳しい品質管理を実施しています。
この高度な技術と厳格な管理こそがサーモスのクオリティなのです。
チャンバー内を真空にした後、
底面の穴を熱処理できれいにふさぐ
-
封止材を封止穴の上に
のせる。 -
チャンバー内を真空にする。 -
加熱し、封止材を溶かして
封止穴を埋める。 -
真空中で冷却し封止材を固め、
真空チャンバーから取り出す。