スープジャーの魅力って?たっきーママさんに聞く、ワンランクアップの使い方

熱いものから冷たいものまで、いろいろ持ち運べるスープジャー。使い勝手の良さから人気を集めています。スープジャー研究家としても活躍するたっきーママさんのもとには、使い方についてのお悩みも多く届くそう。今回は特によく聞かれる質問をピックアップ!スープジャーを上手に使うコツを教わります。

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たっきーママ(奥田和美)

たっきーママ(奥田和美)

おくだ・かずみ

料理研究家。フードアナリスト、フードコーディネーターの資格を持ち、簡単で作りやすいレシピを提案。雑誌や広告、企業のレシピ開発など多方面で活躍し、これまでに著書は全22冊出版、累計123万部を突破(2023年9月現在)。2人の子を持つ母として普段からスープジャーを活用したお弁当づくりをしており、その魅力や特長を生かしたレシピも多数発信している。
Instagram:@kazumiokuda

「スープジャーでのお弁当づくりは本当にラク!この手軽さを知ってしまうと、普通のお弁当を作るのが面倒になってしまうかもしれません(笑)。なんたって、寝坊してピンチな朝でも5分で作れるんですから!」

▲手に持っているのは200mlサイズ。「インスタントスープやデザートを入れるのにちょうどいいんです」とたっきーママさん

そう笑顔で語るのは、料理研究家のたっきーママさん。ご自身のお弁当づくりをきっかけにスープジャーを使い始め、愛用歴は約12年!実際に使い続けてきた経験や、お子さんに持たせた際の感想をもとに作りやすく&おいしく食べられるレシピを日々研究し、これまでにスープジャーのレシピ本を2冊出版しています。

――たっきーママさんは普段からお弁当によくスープジャーを使われていると聞きました。実際に使ってみてわかるスープジャーの魅力はどんなところでしょうか?

たっきーママさん
普通のお弁当箱の場合、料理がある程度冷めてからじゃないと詰められませんが、スープジャーはできたてアツアツをそのまま注げるので、冷ます必要がありません。あれこれとおかずを作る必要もないので、バランスを考えて盛り付ける手間も不要です。温かいスープやシチューだけでなく、冷たいサラダやデザートなども入れて持ち運べるので本当に便利!真空断熱構造なので、数時間後でも食べごろの温度を楽しめるんです。

ちょっと伺っただけでも、あふれるようなスープジャー愛が伝わってきました……! そんなたっきーママさんのもとには、スープジャーについてのお悩みや質問が多く寄せられるそう。今回はその中から上位3つをご紹介します。たっきーママさん、解決法を教えてください!

保温、保冷機能に優れたスープジャーですが、スープをアツアツにして入れてもランチタイムにはなんとなく冷めている、または冷たい状態で食べたいサラダも時間が経つとぬるくなっている……というお悩みもあるそう。おいしく食べられる温度にキープする方法、教えてください!

たっきーママさん
保温効果を高めるには、スープや具材を入れる前にあらかじめスープジャー本体を温めておきましょう。熱湯を注いでフタをせずに5分ほど置くと内部がしっかり温まり、食べごろの温度をキープできます。保冷効果を高めたいときは、氷を入れて同じようにやってみてくださいね。

▲熱湯を注いだあとにフタをしてしまうと、内圧の変化で開けられなくなる場合があります。フタをせずそのまま置きましょう

また、スープジャーに入れる飲食物の量が少なかったり、加熱が不十分だったりといった要因も関係してきます。「飲食物は規定量まで入れる」「十分に温かい(冷たい)ものを入れる」といったポイントもしっかり押さえると、予熱や予冷が効果的になりますよ。

温かいスープには、スープジャーに盛り付けた後に上からオイルをかけたり、とろみをつけておいたりしてもいいですね。油は中華ならごま油、洋風ならオリーブオイルなど。油が表面に膜を張り、さらに冷めにくくしてくれます。

ちなみに、サーモスさんのスープジャーはアクセサリー類も充実しているんです。スープジャー用おたまだけでなく、保温・保冷力がさらにアップするスープジャー専用ポーチや、底まですくいやすいカトラリーなどもあるので、揃えておくとスープジャーをより使いこなせますよ。

▲左から、スプーン・ハシセット(CPE-001)、スープジャー用おたま/(APE-001)、スープジャーポーチ(RET-002)

保温力の高さから、小さな保温調理器具としても利用できるスープジャー。味付きのスープと一緒に生米を入れると数時間後にはリゾットとして食べられるので、忙しい朝には大助かり!でも、「お米が硬い」「芯残りが気になる」という声もあるんですよね。どう解決すればいいでしょうか?

たっきーママさん
せっかく作ったリゾット、お米が硬いと本当にがっかりしてしまいますよね。この問題を解決するには、取り掛かる前に10分でも20分でも30分でもいいので、お米をサッと洗って水に浸しておいてください。短時間でも水に浸すことでスープがしみこみやすくなります。もし浸す時間が無いときは、スープを作るときに生米も一緒に煮立たせましょう。

▲スープジャー1食分のお米の量は大さじ3程度。浸す際の水は適量でOKです

また、具が多いときはお米がスープジャー本体の下に沈んでしまい、熱が入りにくくなることも。時々スープジャーをひっくり返してあげるといいですね。もちろん、お悩み①でご説明した「ジャーに入れる前にお湯で温める」「専用ポーチを使う」こともお忘なく!

汁物をスープジャーに移すとき、おたまを使って入れても周りにこぼしてしまう…。特に朝の忙しいとき、こぼれたスープを拭く手間がストレスになりますよね。うまく入れるコツはあるでしょうか?

たっきーママさん
スープジャーに汁物を注ぐときはまず、スープジャーを置いて、鍋を持って注ぐと安定しますよ。サーモスさんにはスープジャー用のおたまがあり、注ぎやすい形状になっているので便利なんです。

▲スープジャー用のおたまは両側に注ぎ口があり、利き手を問わず使えます

それ以外の方法としては、100円ショップなどで購入できるシリコン製のじょうごを使うのもおすすめです。スープジャーの形状に合わせてカットすれば注ぎ口が広くなるので、いつものおたまでもこぼさずに注げますよ。

▲たっきーママさん私物のシリコン製じょうご。大きめの具も入るよう、下の部分はカットしてあります

――たっきーママさん、ありがとうございました!
スープジャーの洗い方などはこちらで詳しくご紹介しています。

ここからは、サーモスのWebサイトに掲載されているたっきーママさんのスープジャーレシピから1品をご紹介します。小鍋で3分煮るだけなので、忙しいときでもパッと作れて簡単!食べる直前にごはんにかけて、丼仕立てにして楽しんでくださいね。

▲「海老を鶏肉や豚肉に変えたり、チンゲン菜やきのこ、豆腐などを加えたりと、色々なアレンジができますよ」とたっきーママさん

2023年10月には「ラクやせ!スープジャー弁当」(ワン・パブリッシング)を出版したたっきーママさん。日頃から「これ、スープジャーでつくれるかも!」と思いをめぐらせているといいます。いま興味があるのは、スープジャーでのスイーツづくりなのだそう。「冷たいデザートだけでなく、温かいスイーツも提案できないかなといろいろ試しているところです。例えばひと口サイズのみたらし団子やぜんざいとか。寒い時期、屋外でも温かくて甘いものが食べられるとうれしいですよね」。

なるほど、確かに……!今後のたっきーママさんの発信にも注目です。
学校や会社だけでなく、在宅勤務のランチにも重宝するスープジャー。みなさんもぜひスープジャー生活を楽しんでくださいね。

スープジャーで調理を行う際の注意事項

調理に使うお湯は必ず沸とうした熱湯をお使いください。
“スープジャーレシピ”はお湯の熱量だけで調理しますので、お湯の温度が低いと調理ができなくなる場合があります。
スープジャーの容量に対して、内容物が少ないと調理が出来なくなる場合があります。
スープジャーはあらかじめ熱湯で予熱してください。予熱の際はフタを外してください。
根菜や肉類など熱の通りにくい食材は、ピーラーなどで薄くカットしたものを千切りにしたり、別の鍋であらかじめ加熱したりすると熱が通りやすくなります。
具材だけを増やすと調理ができなくなる場合があります。
スープジャーを火にかけたり、ストーブやコンロなどの火気に近づけたりしないでください。やけどや変形・変色の原因になります。
保温調理中に湯切りをする際、お湯の飛び散りに注意してください。やけどの原因になります。

撮影:山下コウ太
編集:Nadia
執筆:田窪 綾
調理師免許を持つフリーライター。惣菜店やレストランで8年ほど勤務経験あり。食分野を中心に、Webや雑誌で取材やインタビュー記事作成などを行っている。

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