水筒&スープジャーの洗い方 週1回の酸素系漂白剤ケアで汚れスッキリ

水筒&スープジャーの洗い方 週1回の酸素系漂白剤ケアで汚れスッキリ

毎日のように使う水筒やスープジャー。しっかり洗っているつもりでも、だんだんと着色汚れやニオイがついてしまうことがあります。愛用している水筒やスープジャーを清潔に気持ちよく使うためのお手入れ方法をご紹介します。

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サーモス製品は、飲み口やパッキンなどのパーツが取り外しやすく、洗いやすいように設計されています。
水筒やスープジャーを購入したら、まずは取扱説明書を広げて「取り外し可能なパーツ」や、必要に応じて「食洗機に対応しているパーツ」を確認しましょう。取扱説明書は、サーモスのコーポレートサイトからもダウンロードすることができます。

水筒もスープジャーも、使用後は必ずお手入れしましょう。まずは、水筒の洗い方から。

▲JOH-350(左)とJOG-500(右)を使用

1) フタ、飲み口、パッキンを取り外す。

2) やわらかいスポンジと食器用中性洗剤を使って各パーツを洗う。スポンジが入りにくい部分は、小さなブラシなどを使っても◎。

3) ボトルを洗う。柄の長い水筒専用スポンジか箸先にスポンジを取り付けたもので、容器の奥までしっかりこする。

4) 洗剤の泡を洗い流し、十分に乾燥させる。内側に水滴が残りやすいボトルは、すすぎ洗いの最後に「お湯」を入れてから水気を切ると、乾きが早くなる。

お子さま用のストローボトルは、飲み口をしっかり分解して洗いましょう。

▲NPF-350を使用

1) キャップ本体、パッキン、飲み口、ストロー、ハンドルを取り外す。

2) やわらかいスポンジと食器用中性洗剤を使って各パーツを洗う。飲み口に食べかすが残っていることもあるため、細めのブラシを使うと◎

3) 各パーツを十分に乾燥させて、組み立てる。パッキンの突起がボタン下から出ていれば、正しく装着されている。

水筒をきれいにするためには、スポンジが清潔であることが前提です。水分や汚れが残ったままのスポンジをそのまま放置すると雑菌が繁殖しやすいため、毎日除菌することをオススメします。スポンジ除菌の手順を、無添加石けんやキッチン周りのアイテム製造・販売を行うシャボン玉石けん株式会社・広報の川原さんに教えていただきました。

■正しい除菌方法
・食器洗い後、汚れを落として水気を切ったスポンジに除菌効果のある食器用洗浄剤の原液(8ml目安)を染み込ませる
・スポンジ全体に洗浄剤が行き渡るよう、泡立てながら揉み込み、そのまま置いておく

■ポイント
・水の量が多いと除菌効果が薄くなる可能性があるため、洗浄剤を染み込ませる前にスポンジを固く絞りましょう
・次回使用時には、スポンジを洗い流してから新しい原液をつけましょう

▲中心部だけでなく、全体に泡を立てましょう

毎日洗っていても、どうしても蓄積されてしまう茶渋やニオイ。これらの対策には、酸素系漂白剤が有効です。30℃〜50℃のお湯(1L)に、酸素系漂白剤(4g目安)を溶かして漂白液を作ったら、30分目安でつけ置きしましょう。週1回のお手入れで、スッキリとした状態をキープすることができます。

1) プラスチックの容器に漂白液、フタ、飲み口、パッキンを入れて、約30分つけ置きする。

2) ボトルにも、酸素系漂白剤を溶かしたぬるま湯を入れて、約30分つけ置きする。フタをすると密閉状態になり危険なので避けましょう。複数の水筒を同時に漂白する際は、それぞれのパッキンが迷子にならないように、ボトルの中でつけ置きしても問題ありません。

※ボトル本体の外側には漂白剤をつけないよう注意してください

「酸素系漂白剤」の成分は、過炭酸ナトリウム。ぬるま湯に溶けると「過酸化水素」と「炭酸ソーダ」に分解されて酸素が発生することによって、漂白効果が表れます。

一方、台所用ふきんなどの漂白によく使われる「塩素系漂白剤」の主成分は「次亜塩素酸ナトリウム」と「水酸化ナトリウム」。これらはステンレスに錆(さび)を発生させる恐れがあるので、水筒の漂白には「酸素系漂白剤」を使いましょう。(シャボン玉石けん株式会社・川原さん)

水筒に白くザラザラとした汚れがついていたら、それは水に含まれる「カルシウム汚れ」かもしれません。こちらは酸素系漂白剤ではなく、クエン酸を使って落としましょう。水(1L)に、クエン酸(20g目安)を溶かして専用液を作ったら、2時間目安でつけ置きします。

1) クエン酸を溶かした専用液をボトルに入れる。
2) フタをせずに約2時間置いたら、よく洗って乾かす。

クエン酸は吸湿性が高いため、高温多湿、直射日光のあたる場所を避けて保管しましょう。湿気で固まってしまうことがありますが、その際は固まりを崩してからご使用ください。

お手入れに使用する際は、対象製品の取扱説明書をよく確認してください。また、塩素系の製品と一緒に使う(混ぜる)と有害な塩素ガスが発生して危険なので、注意しましょう。(シャボン玉石けん株式会社・川原さん)

カルシウム汚れ以外にも、水に含まれる鉄分によって「赤サビ」が発生することがあります。赤サビには、食酢が有効です。30℃〜50℃のお湯(500ml)に、食酢(50ml目安)を溶かして専用液を作ったら、30分目安でつけ置きしましょう。

1) 食酢を溶かした専用液をボトルに入れる。
2) フタをせずに約30分置いたら、よく洗って乾かす。

スープジャーも水筒同様、毎日のお手入れが大切です。

▲JBT-301を使用

1) フタとパッキンを取り外す。

2) やわらかいスポンジと食器用中性洗剤を使って本体を洗う。

3) スポンジが入りにくい細かな部分は、小さなブラシなどを使っても◎。パッキンの内側は指で広げて優しく洗う。

4) 洗剤の泡を洗い流し、十分に乾燥させる。水滴が残りやすい本体は、すすぎ洗いの最後に「お湯」を入れてから水気を切ると、乾きが早くなる。

水筒やスープジャーは日々の正しいお手入れのほか、毎日のちょっとした心がけで、性能を最大限に発揮することができます。

水筒やスープジャーの底に貼られたシールは、真空をキープするための保護シールです。はがしてしまうと保温・保冷不良の原因となるので、絶対にはがさないでください。品番シールも、パッキンなどのパーツ交換の際に必要な情報となるため、剥がさないでください。

水筒やスープジャーの本体いっぱいまで中身を入れてしまうと、漏れの原因になります。説明書を参照の上、止水部より約1cm下までの余裕をもって、中身を入れてください。中身を入れる前に、少量の熱湯(冷水)を入れて、1分ほど予熱(予冷)すると、保温(保冷)に効果的です。本体に対して中身の容量が少ない場合は、保温・保冷時間が短くなってしまうことがあるので、季節やシーンに応じてサイズを使い分けましょう。

飲みものの腐敗や変質の原因になるため、飲みものはなるべく早めに飲みきりましょう。みそ汁やスープなど塩分を多く含んだものや、温めたスポーツ飲料は入れないでください。

中身はできるだけ早く食べましょう。長時間放置すると、中身の腐敗や発酵がすすんでしまう可能性があります。体調不良の原因になるだけではなく、ガスの発生によりフタユニットが開かなくなる、中身が飛び出すなどのトラブルの要因になります。

使用後はなるべく早く洗い、乾燥させてください。外出先などでお手入れがむずかしい時は、水ですすいだり、ティッシュペーパーで中身を拭き取ったりといった最低限のケアを行いましょう。

サーモス製品のパッキンはすべて食洗機に対応していますが、本体は製品によって対応可否が異なります。水筒やスープジャーの本体を食洗機にかけると、塗装・印刷・シールなどのはがれの原因となります。食洗機不可の製品は、必ず手洗いしましょう。

製品を落としたりぶつけたりして外部から強い衝撃が加わると、真空断熱構造がダメージをうけてしまい、保温・保冷機能が十分に発揮できなくなることがあります。ボトルカバーなどを使用して、保護するのがオススメです。

パッキンは消耗品です。目に見えない傷や細かな切れ目も、中身の漏れにつながります。サーモスのオンラインショップや直営店で販売している交換用パーツを活用してください。

日々の水分補給や食事に欠かせない水筒やスープジャー。毎日の正しいお手入れと取り扱いで、お気に入りの製品を長く愛用してください。


<取材協力>
シャボン玉石けん株式会社
https://www.shabon.com/

ライター:関あやか
撮影:藤原葉子
編集:ノオト

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