フライパンで簡単！ 手作りグラノーラの基本レシピ

ちょっぴりワクワクする朝食や、ヘルシーなのに満足感もあるおやつが食べたい！　そんなときにぴったりなメニューといえば「グラノーラ」です。焼き菓子好きの筆者は、今週はよく頑張ったな〜という週末にお気に入りの焼き菓子屋さんのグラノーラを買いに行くことが、ふだんのちょっとしたご褒美になっています。

グラノーラを食べるのは好き。だけど、「材料を揃えるのが大変そう」「立派なオーブンがないと作れないのでは」と思い込んでいたので、これまで手作りするという発想がありませんでした。

しかし先日『かんたん手作り グラノーラとミューズリー』（主婦の友社）という書籍を手にして、びっくり！　スーパーで揃う材料、シンプルな手順、オーブンではなくフライパンで“自家製グラノーラ”が作れるレシピが紹介されていたのです。

著者の料理研究家・桑原奈津子さんに、フライパンでグラノーラを作るコツを教えてもらいました。

桑原さん
「プロが作る贅沢なグラノーラもおいしいけれど、手作りのグラノーラには食べ飽きないシンプルなおいしさと、自分好みにアレンジする楽しみがあります。フライパンは材料の煎り具合がよく見えるので、うっかり焦がしてしまう心配もなく、グラノーラ作り初心者にぴったり。普段お菓子作りをしない人にも、ぜひ作ってみてほしいです。粉類を使わないので、準備も後片付けも楽ちんですよ」

桑原さん
「フライパンの素材は何でも構いませんが、少し深さがあるフライパンだと作りやすいです。私のキッチンはステンレス素材や木材のアイテムが多いのですが、サーモスのKFC-026もしっかり馴染みました。それでは、さっそくシンプルな基本のグラノーラを作っていきましょう」

1. ナッツとドライフルーツを好みの大きさに刻む。オートミールより大きめにすると食感のアクセントになる。この日は、素煎りしたアーモンド、くるみ、カシューナッツ、マカダミアナッツのミックスを使用。

2. フライパンにオートミールを入れて弱火にかけ、全体がほんのり色づくまで15分ほど乾煎りする。

3. ナッツを加えて、さらに10分ほど乾煎りしたら、バットに取り出してシナモンパウダーを合わせる。

4. フライパンに、はちみつ、サラダ油、塩を入れて、ゴムベラで混ぜながら中火にかける。3分ほどして薄く色づいたら、バットの中身を加えて、シロップが全体にからまるように混ぜ合わせる。写真のような薄茶色を目安に、お好みの色合いに仕上げる。

5. クッキングシートを敷いたバットに4を移したら、1cmほどの厚みを残して平らに広げる。冷めたら手で好みの大きさに割る。

6. ドライフルーツを混ぜ合わせて、密閉できる容器やファスナー付き保存袋に入れる。常温保存で1週間以内に食べきる。

1時間もかからず、あっという間に焼き上がったグラノーラ。ざっくりと大きめのグラノーラはそのまま食べるもよし、牛乳や豆乳をかけてもよし。シンプルなレシピだからこそ、その時々の気分にぴったりの食べ方をセレクトできます。桑原さん、お味はいかがですか？

桑原さん
「オートミールはザクザク、私の大好きなイチジクはプチプチして、口の中が楽しいです（笑）。アーモンドミルクやオーツミルクをかけてもおいしいですよ。ヨーグルトやアイスクリームに添えたら、立派なおやつにもなりますね。バナナやメープルシロップで甘さをプラスすると食べごたえもアップします」

グラノーラは、同じナッツやドライフルーツを使ってもオイルや砂糖の種類によって、また違ったおいしさが広がるそう。サラダ油の代わりに「バター」「オリーブオイル」「ココナッツオイル」、はちみつの代わりに「グラニュー糖」「黒糖」「メープルシロップ」を使ってみるなど、お気に入りの組み合わせを追求してみるのも楽しそうです。

週末にグラノーラを作ったら、翌週の朝食やおやつがとっても楽しみになりそうな予感！　みなさんも、ぜひフライパンで手作りグラノーラを作ってみてください。

撮影：小野奈那子
編集：ノオト