赤ちゃんの正しい水分補給は?保冷専用「まほうびんのベビーストローマグ」を使ってみました

生まれてすぐの頃は母乳やミルクだけでもすくすくと育つ赤ちゃんですが、月齢が進むにつれて適切な水分補給が必要になってきます。母乳やミルク以外の水分補給を始めるタイミングや、月齢ごとの水分量の目安、ちょうどよい温度帯などを助産師・佐藤裕子さんに聞きました。また保冷ができるサーモスの「まほうびんのベビーストローマグ」を使ってみた感想を、親目線でレポートします。

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はじめまして、ライターの栗本です。プライベートでは8歳、6歳、9か月の元気盛りの男の子3人を育てる母でもあります。

気温も上がってくるこれからの季節、気になるのが赤ちゃんの水分補給。第一子、第二子が乳幼児の頃に、母乳やミルク以外の水分補給デビューも経験しているはずなのですが、その時期を過ぎてしまうと、「あれ、どうだったっけ?」と忘れてしまっているものなんですよね……。

そこで、助産師の佐藤裕子さんに、乳幼児の水分補給の基本について聞きました。

<識者プロフィール>
佐藤裕子(さとう・ゆうこ)
日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院の総合周産期母子医療センターで10年勤務。現在は助産院マタニティハウスSATOにて、妊娠から出産、産後のトータルケアを担っている。
HP:https://matanity-hsato.jimdo.com/

赤ちゃんに母乳やミルク以外の水分は、いつからあげてよいものでしょうか?

「生後5〜6か月頃までは母乳やミルクで水分と栄養がとれているため、それ以外の水分をわざわざ与える必要はありません。そのため、離乳食を始めるタイミングで開始してもいいでしょう」(以下、佐藤さん)

そして、赤ちゃんに与える水分の適切な温度帯は、ずばり「人肌」とのこと。目安として、大人の前腕の内側に垂らしたとき、熱くもなく冷たくもない温度だそう。冷たい飲みものをあげるのは、離乳食完了期の1歳頃から。それまでは胃腸への負担を考え、常温がいいのだといいます。

月齢ごとの一日の水分量の目安は、 乳児では体重1kg当たり120~150ml。だとすると、6kgの子で一日700〜900mlということ。これは食事で摂取できる水分とあわせての基準になります。

水分補給の適切なタイミングは、「飲みたがったときに飲ませていい」と佐藤さん。「もしこちらから勧めるとしたら、ごはんやおやつを食べているときや食べたあと、お風呂上がり、運動後、夜に目を覚ましたときなどがいいでしょう

ストローを使えるようになる月齢や、体の成長の目安はあるのでしょうか?

「月齢の目安は7か月頃。歯が生えはじめて、かゆさでブーブーと唇を鳴らしたり、おもちゃのラッパを吹けたりするようであれば、吸うという動作も行えるようになります」

ベビーストローマグの使用時期の目安を9か月としているメーカーも多いので、それぞれのお子さんの発達に合わせて練習を始めるとよさそう!

とはいえ、最初からストローで吸うのが上手にできるわけではないんですよね……。吸うのが難しそうにしているときの練習のコツを教えてくれました。

ストロー付き紙パックのジュースやお茶を指で両サイドから押してあげると、その勢いで吸うことを覚え、ストローでの飲み方がわかるようになりますよ

というわけで、9か月になったわが子を、佐藤さんからのアドバイスを踏まえてストローマグデビューさせてみました!

▲まほうびんのベビーストローマグ/FJL-350(イエローホワイト)

まほうびんのベビーストローマグのイエローホワイトをチョイスしました。キャップユニットがくすみカラー、底のシリコン製ソコカバーがパキッと鮮やかな色味でかわいい〜! 

そのほかのカラーはブルーホワイト、ピンクホワイトがラインアップしています。

さっそく開けてみましょう!

▲開封して中身を確認してみました。飲み口、ストローは最初から2セットあるのが便利です。交換用のストローセットも別売しています。
▲左はハンドル付き、右はハンドルを外したところ。

ハンドル(持ち手)の取り外しもできました。赤ちゃんは大きいものを持つのが難しいため、最初の頃はハンドル付きのほうが掴みやすいのですが、月齢が進むにつれて上手に持てるようになるはず。なので、ハンドルはいずれ必要なくなるかもしれないんですよね。意外とカバンの中に入れるとかさばるので(ただでさえ赤ちゃん連れだと荷物多めなのに……!)、成長に合わせて取り外しできるのはうれしい配慮です。

▲ころんとしたフォルムがかわいい。

本体の底にある黄色いシリコーン製ソコカバーは、テーブルに置いたときすべりにくくしてくれます。赤ちゃんって、謎のパワーで「ブンッ」と引っ張ることがあるんですよね……、だからすべり止めがあるのは助かる〜!

幼児期になってからも加減を知らずに扱ってしまうことがあるので、万が一落としてしまったときや、衝撃があったときにもクッションになって守ってくれそうです(ケガや故障の原因になるので落とさないようにもちろん注意するのですが)。ソコカバーも取り外しでき、丸洗いできるのが気持ちいい!

▲抱っこしたままでもワンタッチでオープンできます!(ここ大事!!)

フタ部分であるキャップユニットは、ボタンをプッシュするとワンタッチでオープンできる構造。抱っこしていると片手がふさがってしまうので、このワンタッチ・オープンが助かるんです!! しかもフタを開けたときの水滴の飛び散りを防ぐ構造になっているので、パッと開けたときに飛び散って顔や服を汚してしまう、というような心配も減りそうです。

さて、気になるのが保冷力! わが家では、子どもが学校で使うための水筒(800ml)や、夫の魔法びん構造の真空断熱ジョッキ(1000ml)など、サーモスの製品を愛用しています。たっぷりの氷と飲みものを入れておいても、数時間経っても氷がほとんど溶けていなくて感動したこともあるくらい、その保冷力についてはすでに知っているところなのですが……。

まほうびんのベビーストローマグは350mlと、これまで使ったことのある製品よりも小さいので、保冷力もちょっと落ちるのかな?と思ったのですが、氷を入れて4時間後に見てみてもまだ溶けていませんでした。

▲左は家庭用冷蔵庫の製氷器でできた氷7個と、麦茶を入れてすぐ。右は約4時間後。

上の子たちが使っていた別メーカーのストローマグは、保冷力がないプラスチック製だったので、夏場はすぐに飲みものがぬるくなってしまい、時間が経つと飲んでくれなくなるのが悩みでした。荷物が多いなか、せっかく持って行ったのに、飲んでくれなくて何度涙を流したものか! それに、ぬるいと菌が繁殖してしまうのでは?と衛生面でも気になってしまい、結局、出先の自動販売機で飲みものを買う、なんてことも……。トホホ。

赤ちゃんが冷たい飲みものを飲んでもOKになる1歳を超える頃からは、保冷力はマストだと思いました。

▲キャップ本体の凹凸に合わせやすいストローの形状で、外すのも取り付けるのもラク〜!

上の子たちが使っていたストローマグについて記憶を辿っていたところ、そういえばお手入れがとっても面倒くさかったのを思い出しました。ストロー部分を、結構な力を入れて引っこ抜かないといけなかったんですよね(組み立てるときもまた大変)。でも、サーモスのベビーストローマグは、簡単に外せました。

それから、取り付けるときにも「これはどこの部品だ!?」となりがちなのですが、直感的にわかるよう、突起やツマミがついているのも最高です。

▲どんどん外していって……
▲洗ったら十分に乾かしてから組み立てます。

皿洗い用のスポンジが本体に入るので、ほかの洗い物と分けずに洗えてとってもラクでした! 本体以外は、食洗機で洗浄できるそうです。

▲「とっても、のみやしゅいです!」(息子談)(嘘)

9か月のわが子にまほうびんのベビーストローマグを与えてみたところ、最初はフタやハンドルなど別のところを舐めていたのですが(笑)、佐藤さんの助言どおり、パックのジュースで吸い方を覚えさせてからストローを口に近づけると、「ヂュ、ヂュ」と上手に飲むことができました! 息するのを忘れてしまいがちなので、親が適度に口から抜いてあげるのが大事です。

▲カチッと閉まるフタで、漏れないからバッグに入れても安心。

おでかけのときには必ずバッグに入れて持ち歩くようになりましたが、フタがしっかり閉まってくれるので、これまで漏れていたことはありません。かつてバッグの中をびしょびしょにした経験者からすると、こういうのが地味にありがたい……(泣)。

気付けばおでかけのときだけでなく、家で水分補給するときにも、このベビーストローマグを使うようになっていました。家の中でコップを倒してこぼしてしまう心配がなくなってストレスフリー!

今年の夏には1歳になるわが子。これからまほうびんのベビーストローマグを使い倒すことになりそうな予感です。

編集:ノオト

栗本千尋

栗本千尋

くりもと・ちひろ

1986年生まれ。青森県八戸市出身・在住(だけど実家は仙台に引っ越しました)。3人兄弟の真ん中、3人の男児の母。旅行会社、編集プロダクション、映像制作会社の営業事務を経て2011年に独立し、フリーライター/エディターに。2020年8月に地元・八戸へUターン。主な執筆媒体は、講談社『FRaU』、マガジンハウス『BRUTUS』『Hanako』『コロカル』、Yahoo!『Yahoo! JAPAN SDGs』etc...。

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