「2割空ける」が使いやすさのコツ!暮らし整うキッチン収納術

1日のうちで、比較的長い時間を過ごすキッチン。便利で使いやすいものをと揃えていくうちに、色々とものが増えて作業場所が狭くなっている……なんてことはありませんか?今回は、少しの工夫で快適な暮らしに役立つ情報をInstagramで数多く発信するnanaさんに、無理なくできるキッチンの収納術を教わります。

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nanaさん

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夫婦ふたり暮らしの日常をもとに、簡単レシピやアイテムレビュー、収納術など、暮らしがちょっと楽しくなる工夫を動画などで発信。等身大の投稿が共感を呼び、Instagramではフォロワー8万人を突破している。
Instagram:@nnn.home

▲見せる収納を適度に取り入れたキッチン。白、黒、グレーなどの無彩色と、木目やグリーンなどの色合いでまとめています。

1LDKの賃貸マンションで夫婦ふたり暮らしをしています。できるだけ生活感を出さず、おしゃれで落ち着く空間にしようと心がけていますが、おうちの中でもキッチンは特にものが増えがちな場所。限られたスペースを上手に活用するために、普段から心がけていることが3つあります。

今あるものはもちろん、お店で「いいな」と思ったものは、買う前にしまう場所を考えます。「もの」と「場所」をリンクさせると、自然とそこに戻るようになります。「まだ使える」「いつか使えそう」という考えは「場所を取るのがもったいない」に変換。今の自分が好きなものを更新させていくイメージで、暮らしを新陳代謝させています。

空いているところにはつい色々入れてしまいたくなりますが、あえて7~8割程度に留めています。残り2割の余白があることで探しやすく、取り出しやすくなり、利便性が上がります。

▲奥行きが調整できる伸縮性のカトラリーボックスを使用しています。

こちらは、毎日使うカトラリーなどを収めておくキッチンの引き出しです。必要なものを厳選していますが、一方で、引き出しを開けるたびに楽しくなるような工夫もしています。私の場合は箸置き。お気に入りを上部の透明トレーに並べています。

ちょっとした消耗品や、すぐ食べる食品など、居場所を作るほどではないものってありますよね。「片付ける気力がない」という日もあるので、とりあえず入れておける一時避難場所のようなカゴを用意し、棚の上に置いています。

高さと奥行きがある観音開きのシンク下スペースは、フライパンやバット、ボウル、保存容器など大きめの調理器具をしまう場所にしています。排水管を避けて設置できる伸縮性の収納棚で3段に。「取っ手のとれるフライパン」など重ねられるアイテムを選び、スペースを有効活用しています。

▲100均で購入したファイルボックスを収納棚に自作しています。

こちらは作業台下のスペース。扉の裏側に強力な両面テープでファイルボックスを取り付け、ラップやアルミホイルなどを並べて入れています。ジッパー付き保存袋は、箱を立てて上側をハサミでカット。斜めのファイルボックスに合わせ、高さの順番に収納しているので、背の低いキッチンペーパーでもボックス内に埋もれることなく取り出せます。

以前は奥の白いボックスにまとめて収納していましたが、片付けるまでのアクションが多いとつい面倒になり、出しっぱなしにしてしまうことも……。扉の裏側に取り付けることで開け閉めの動作を減らし、スムーズに収納できるようになりました。

出番の多いキッチンツールは、換気扇横に強力なマグネットをつけて吊るします。ここにはよく使う“一軍”だけを厳選。色合いは無彩色で揃えて統一感を出すと、見せる収納でもスッキリ感を出せます。

我が家では作業場所を広く使うために水切りカゴは置いていません。お皿などの洗いものは吸水タオルを敷いて置きます。拭いて片づけたら冷蔵庫横のフックにかけて干し、乾いたら横のカゴに畳んで収納します。
三角コーナーやスポンジホルダーもありません。料理で出たごみは、折り畳み式の卓上ホルダーにポリ袋をセットして捨てています。特になくても支障がないものって意外にあるんですよね。「本当に必要かどうか」「別のものと兼用できないか」などを考えると良いかもしれません。

「キッチンで過ごす時間が一番好き」というnanaさん。今回はご自宅キッチンの収納アイデアを実例付きで紹介していただきました。キッチンがスッキリ片付くと、毎日の料理も楽しく取り組めそうです。「今日はココ!」と決めた場所から、少しずつキッチン収納を見直してみてはいかがでしょうか。

撮影:山下コウ太
編集:Nadia
執筆:田窪 綾
調理師免許を持つフリーライター。惣菜店やレストランで8年ほど勤務経験あり。食分野を中心に、Webや雑誌で取材やインタビュー記事作成などを行っている。

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