枝元なほみ先生に教わる!【シャトルシェフで、簡単おまかせおでん】
あたたかいおでんが恋しい季節。サーモスのシャトルシェフは、保温容器の中でじっくり食材に火を通すから、煮崩れさせずに味を染み込ませたいおでんにぴったり! 料理家・枝元なほみさんに、とっておきのおでんレシピを教えてもらいました。
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<プロフィール>
枝元なほみ(えだもと・なほみ)
料理家。著書に『枝元なほみの今夜はおでん』(技術評論社)など。好きなおでんのたねは、大根、冬瓜、豆腐(からしも!)。一般社団法人チームむかごを設立して農業生産者をサポートする活動も行う。「ビックイシュー」日本版のcookingページにて連載中。Twitter:@eda_neko
いつの時代も愛される鍋料理といえば、おでん。人それぞれ思い出の味があって、みんな好きな“たね”を語るときなんて、つい熱が入るもの。
「おでんは具材のバラエティが豊かで、リーズナブルに揃うのもうれしいところ。私はタコをよく入れるんですが、あえてお安い海外産を選ぶことも。その方がやわらかくておいしくなったりするんですよ。これぞ、おでんマジック! 」と話すのは、料理家・枝元なほみさん。
そんな枝元さんに、ホクホクおいしい「定番おでん」、手に取りやすい「串おでん」、さらには味変が楽しめる「つけダレ」から、〆に食べたい「カレーうどん」まで、カンタンなのに絶品なおでんレシピの数々を教えていただきます。
今回のおでん作りに使ったのは、短時間火にかけた調理鍋を保温容器で保温する「シャトルシェフ」。余熱で食材に火を通すから、素材本来の風味や旨みを生かしながら、しっかり味が染み込んでいきます。
- 手羽スペアリブ 300g
- 塩 3g(小さじ2/3程度)
- 昆布 8×10cmサイズ1枚
- 削り節 20g
- いりこ 6本
★調味料(塩 小さじ1〜1と1/2/薄口しょうゆ 大さじ2/みりん 大さじ2)
【1】クッキングペーパーで手羽スペアリブの水気をとり、塩をすり込む。
手羽スペアリブはだしが出やすく、そのままホロホロおいしい具材になっちゃいます。塩をもみこんだら15分ほどおいてなじませるのがコツ。
【2】調理鍋に水1.5リットルと昆布を入れて20分おいたら、手羽スペアリブ、いりこを入れて中火で煮る。沸騰したらアクをとる。
【3】弱火にして、削り節を味噌こしに入れ、1〜2分加熱して火を止める。
菜箸でかきまぜながら煮出し、削り節がすべて沈んだら、味噌こしをあげ、昆布もとりだして。あとは、調味料(★)で味付けすれば、昆布&鶏だしのスープのできあがり!
だしはたっぷりできるから、鍋の大きさに合わせて適量を入れましょう。継ぎ足し用に小分けにしても◎。
- 大根 1/2本(+米 大さじ1)
- ジャガイモ 大2個
- こんにゃく 1/2枚(+塩)
- 昆布(早煮) 約20cmの長さ 4〜6枚
- ゆでたまご 4個
- さつまあげ 4〜8個
- 春菊 200g
みんなが遠慮なく食べられるように、たねは一人が最低1〜2個は必ず食べられる数を入れたいな。ここに牛すじやロールキャベツ、もち巾着などを足せばぐんとゴージャスに!
●大根:1.5cmの厚さの輪切りにし、皮をむいて、両面に十文字の切り込みを入れる。大根がかぶるくらいの水と米を入れて強火で15分程ゆでておく。最後にゆでこぼして水にとり、米のぬめりをすすげば完了。
お米を入れると、茹で汁の濃度が上がるから大根が煮痩せしません。普段は煮崩れを防ぐために面取りをするけど、具材を揺らさずに煮込めるシャトルシェフなら面取りは不要。楽ちんですね♪
●結び昆布:水に5分ほど漬けて、しんなりしたら結ぶ。
早煮昆布がオススメ。昆布が薄い場合は、2枚一緒に結ぶとボリュームが出ますよ。
- ●さつま揚げ:余裕があればお湯で30秒~1分ゆでる“油抜き”をすると味がしみやすくなるが、忙しいときはしなくても大丈夫。
- ●じゃがいも:皮を剥いて2等分する。
- ●こんにゃく:適量の塩でもみ洗いしてアク抜きしたら、食べやすい大きさと厚みでカット。
- ●ゆでたまご:お好みの固さに茹でる。
- ●春菊:ひと束をざく切りにする。
普段なら、じゃがいもは煮崩れを防ぐためにレンジで一度熱を入れ、冷ましてから使います。でも、シャトルシェフなら大根とおなじく煮崩れしないので、そのまま入れてOK。ちなみに、仕上げに春菊も入れるとすっごくおいしいの! 1〜2束くらいのボリュームでたっぷりとね。
【1】調理鍋にだしを入れ、一度煮立て、春菊以外のたねを入れる。
【2】調理鍋を保温容器に入れてフタを閉め、1〜2時間そのままおいておく。食べる直前に春菊を入れ、くたっとしたら完成!
鍋を火にかけていると目を離せませんが、シャトルシェフは保温調理をおまかせできるのが魅力。朝におでんのだしとたねをシャトルシェフにセットしておけば、夕方にはよく煮込まれたホクホクおでんが完成! 素晴らしい、楽ちんだね!
同じおでんでも、ひときわ花を添えてくれるのが「串のおでん」。具が小ぶりなので火が通りやすいほか、キュートな見た目で食卓を楽しませてくれます。
深い鍋は串を垂直に入れられるので、一度にたっぷりのおでんを作れますよ! どんな組み合わせの串にしようかな? なんてあれこれ妄想するのも楽しい時間。シャトルシェフ(深型)には15cmの串がぴったりでした。
- さつま揚(揚ボール) 6〜8個/うずら卵 6〜8個
- ソーセージ 4本
- 焼きちくわ 1〜2本/ちくわぶ 1本
- こんにゃく 1枚
- ゆでだこの足 4〜6本
- 大根 1/2本程度
- パプリカ 1〜2個/ホタテ 4個
- ●さつま揚(揚ボール)・うずら卵:揚げボール交互に刺す。
- ●ソーセージ:切れ目を一本入れておく。
- ●焼きちくわ・ちくわぶ:一口サイズに切り分けて交互に刺す。
- ●こんにゃく:10cm程度の長さに角切りにし、表面に斜めに切れ目を入れる。
- ●ゆでだこ:足を1本ずつ切り離し、両面に斜めに切れ目を入れる。
- ●大根:10cm程度の厚みに切りわけ、縦に放射状に6等分する。
- ●パプリカ・ホタテ:パプリカは食べやすいサイズに切り、ホタテと交互に刺す。
串に刺すときは、串をクルクルと回しながらゆっくりと。くれぐれも怪我にご注意を。先ほどの定番おでんで作っただしを調理鍋に入れ一煮立ちさせ、串を加えて20〜30分ほど保温容器で保温すれば完成!
シンプルで滋味深いおでんはそのまま食べてもおいしいけれど、つけダレや、ちょい足しできるトッピングがあればもっと楽しい食卓に。
からし、柚子こしょうは鉄板だし、塩昆布、バター、明太子、おかかなどがあれば、おいしさは無限大! みんなでおでんを囲む “でんパ(おでんパーティ)”でも大活躍よ♪
ここでは、枝元さんの定番「チーズだれ」と「味噌だれ」のレシピをご紹介します。
さてさて、それぞれのおでんの味わいはいかに…?
う〜ん! やっぱりおでんって最高〜♪ シャトルシェフでゆっくりコトコト煮込んだ鶏肉やタコは、ほくほくと柔らかな仕上がりに。じゃがいもと大根も全く煮崩れてないし、食感もいいですね〜。
パプリカ×チーズだれもおいしいな〜。いろんなトッピングを楽しんでみてくださいね。たねが売り切れたら、旨味のたっぷりだしを使った、絶品カレーうどんを召し上がれ♪
おでんの残りダシ(700ml)に削ったカレールー(30〜50g)を溶き、めんつゆ(適量)をひとまわし。うどん(2玉)を入れて茹でたら完成!
和風だしってカレーとも相性がいいんですよね。たった一つの鍋でこんなに楽しめるなんて、やっぱりおでんって最高! ごちそうさまでした!
みんなで、だしも一滴残らず飲み干して、あっという間に鍋の中はすっからかん。ホクホクの具材から味変のトッピング、〆のうどんに至るまで、充実のフルコースでした。
撮影:森カズシゲ
編集:ノオト
矢口 あやは
やぐち・あやは
ライター・編集・イラストレーター。大阪府生まれ。トラベル、アウトドア、サイエンスなどのジャンルで、雑誌やWEB、広告などを中心に活動。ヨットが好きで2020年に一級船舶免許を取得。
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