サーモス初の「包丁」新発売!切れ味は?使いやすさは?料理研究家が使ってみました
サーモスから初めての『包丁』が発売!切れ味はもちろん、持ちやすさや洗いやすさなど、使い心地にも注力した製品が登場しました。プロの印象はいかに……?フランス料理店の元シェフである料理研究家のしょうこさんに包丁の選び方を伺いながら、いろいろな料理シーンで試していただきました。
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しょうこさん
料理研究家
フレンチレストランの料理人、外食企業での商品開発職を経て料理研究家に転身。9年にわたるシェフ経験を活かし、家庭でも簡単に作れる料理を発信。現在は食品メーカーのレシピ開発や料理動画撮影など幅広く活動中。5歳と3歳を育てる兄弟ママでもあり、好き嫌いが多い子どもも喜んで食べるレシピが好評を呼んでいる。
Instagram:@sho_ko_gohan
Nadia:https://oceans-nadia.com/user/778163
2024年8月に発売されたサーモスの包丁シリーズ。定番の『サーモス ファインエッジ(KKAシリーズ)』と上位モデルの『サーモス グランエッジ(KKBシリーズ)』の2種類を展開しています。
バリエーションは大まかに分けると三徳、牛刀、ペティナイフの3種類で、三徳と牛刀は小サイズもあります。すべてオールステンレスでさびにくく、使いやすさや洗いやすさにこだわって作られています。
しょうこさんには『サーモス グランエッジ(KKBシリーズ)』の中から、牛刀、小三徳、ペティナイフの3種類をご自宅で使っていただきました。切れ味の持続性を高めるため、高硬度の材質を使用したモデルです。まず、全体の印象はいかがでしょうか?
切れ味がよく、手になじむサイズ感がいいですね。一般的な包丁よりも全体的にコンパクトで、取り回しがしやすいと感じました。それに包丁が軽いので、ずっと使っていても疲れにくいなと。「包丁自体の重さを感じにくくするために、包丁の真ん中に重心を設計してある」と知って、なるほどと思いました。
私が特にいいなと思ったのは、持ち手の部分にあるくぼみです。最初は「このくぼみでそんなに変わるのかな」と思っていたんですが、食材の皮むきなどをしてみると、指の置き場としてちょうどよくフィットして感動しました。こうしたちょっとしたポイントを押さえてくれていると、いくつか包丁を持っていても、ついこちらを使ってしまいそうです。
しょうこさんは元料理人で、現在は料理研究家として活躍されています。包丁の選び方や使い方などに変化はありましたか?
料理人時代は魚用や肉用など、用途によって細かく使い分けていました。今、自宅では三徳包丁とペティナイフの2本をメインにしています。家庭では収納スペースも限られますし、普段どのくらい料理をするかで包丁の選び方も変わってきます。生活スタイルにあった形で包丁選びができたらいいですよね。
そこで今回は、サーモスの包丁シリーズが「どんな方におすすめなのか」という視点を含めて、しょうこさんに包丁の特徴や使い分け方を教えていただきました。食材の切れ味や使い心地など、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まずは「三徳包丁」です。サーモスでは三徳と小三徳の2種類を展開しています。しょうこさんには小三徳を使っていただきました。そもそも「三徳包丁」とはどんな包丁なのでしょうか?
三徳包丁は肉・野菜・魚の3つの用途で使いやすいことからその名がついています。食材を選ばず使えるので、家庭では一番主流の包丁ですね。これから料理をする方の最初の一本目として選ぶなど、メインにしている包丁の買い替えを考えている方に三徳包丁はぴったりだと思います。
なるほど……。では、サーモスの小三徳の使い心地はいかがでしたか?
三徳包丁の場合、一般的なタイプでは刃幅が44~46㎜らしいのですが、サーモスの三徳包丁は4㎝とややスリムなんですね。でも切れ味がいいので、肉や魚はもちろん、かぼちゃやさつまいものようなかための野菜もラクに切れます。包丁全体を使う時も、刃先を使う時も引っ掛かりなく使えますね。このサイズ感だからこそ、三徳としての使い勝手がさらに上がるように感じました。
今回はトマトと鶏肉を選びましたが、どちらも薄くカットできました。切れ味が良く、思った通りに切れるのでストレスを感じません。スパッと切れると断面もキレイに仕上がりますし、気持ちいいですね!
こちらの小三徳は刃渡り14.5㎝とやや小振りですが、もう1種類、16.5㎝の三徳包丁もあります。どう選んだら良いでしょうか?
今回私が使用した小三徳はやや小さめのつくりなので、女性やお子さん向けに良いと思います。ご夫婦ともに料理をするご家庭など、性別問わずに使いたいという方は16.5㎝の三徳包丁を選ぶと良いのではと思います。
続いては「牛刃」ですね。一般的に「牛刀包丁」はどんな特徴があるのでしょうか?
牛刀は西洋の万能包丁で、プロが現場で使うことも多いので「フレンチナイフ」「シェフズナイフ」とも呼ばれます。三徳包丁よりも刃渡りが長いので、塊肉などの大きな食材や、長さ・幅がある食材を切るのに向きます。私は料理人時代、主にお肉を切るのに使っていました。
牛刀も三徳包丁と同様にサイズが2種類あります。今回は18㎝の牛刀を使ってお刺身用のサーモンのサクを切っていただきましたが、いかがでしたか?
刺身用サクの場合、牛刀の根元から刃先までの長さを利用してスッと引くように切るとうまくいきます。サーモスの包丁は切れ味が良いので、慣れていない方でも切りやすいのではと感じました。お刺身の断面がなめらかだと、口に入れた時の舌触りも変わりますよ。
その他に「牛刀だったらこんな使い方もアリです!」というようなアイデアはありますか?
刃渡りの長さを生かすなら、パン切り包丁としてもおすすめです。丸ごとの大きな野菜や骨付きの魚なども切りやすいので、三徳よりもう一歩踏み込んで料理を楽しみたい方に良いのではないでしょうか。
最後にご紹介するのは「ペティナイフ」。これまでの包丁に比べて格段に小さいですね。しょうこさん、まずは一般的なペティナイフの特徴を教えてください。
ペティナイフは野菜の皮むきなど、細かい作業に向く小さめの包丁です。私もサブ包丁として持っていますが、意外と出番が多いですよ。
ペティナイフは一般的に12~15㎝程度の刃渡りが多いですが、サーモスのペティナイフは11.5㎝とさらに小さめです。今回はオレンジの皮むきと、玉ねぎのみじん切りを試していただきました。使ってみていかがでしょうか?
刃渡りが短くて幅がスリムなので、「こう動かしたい」という意識が伝わりやすく、いつも使っているペティナイフよりも細かな作業がしやすいように感じました。この時、持ち手のくぼみに指をかけておくととても安定します。オレンジの皮むきでは、白い薄皮と果肉部分の間にうまく刃先を動かすことができました。また、切れ味が良いからか、「いつもよりも果汁がこぼれないな」とも感じましたね。これは驚きました!
みじん切りなどの作業もペティナイフがあるとやりやすいですね。刃先が鋭いので細かくカットできますし、小さくて軽いので手が疲れにくい気がします。
しょうこさんの包丁さばきが上手ということもありますが、皮むきやみじん切りの様子を見ていると、気持ちいいほどの切れ味ですね……!その他に、ペティナイフを利用するシーンがあれば教えてください。
軽くてコンパクト、切れ味の良さなどのポイントから、お弁当でちょっとした飾り切りをする方や、キャンプなどのアウトドアを楽しむ方によさそうですね。カッティングボードの上でチーズを切るなど、卓上でも使いやすいと思います。
しょうこさん、他にここが良かった、使いやすかったという点はありますか?
刃と持ち手の間につなぎ目がないオールステンレスなので、洗いやすいのが良かったです!食洗機でも洗えるのも毎日使う上で大きな魅力になるのではないでしょうか。
包丁はひんぱんに買い替えるものではないからこそ、吟味して選びたい調理道具のひとつ。今回の新製品は長持ちする切れ味に加え、持ちやすさやメンテナンスのしやすさまで、さまざまな角度から「使いやすさ」にこだわって作られています。ぜひご家庭でも実感してみてくださいね!
撮影:山下コウ太
編集:Nadia
執筆:田窪 綾
調理師免許を持つフリーライター。惣菜店やレストランで8年ほど勤務経験あり。食分野を中心に、Webや雑誌で取材やインタビュー記事作成などを行っている。
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