チタン製魔法びんの歩み 世界初の
チタン製魔法びんの登場

サーモス チタン製魔法びん

1978年に世界初の高真空ステンレス製魔法びんを発売してから10年。
1988年に世界初のチタン製魔法びんを開発しました。
チタンといえば当時は宇宙開発やジェット機、潜水艦などに使われるような金属で、家庭用の製品に採用されることはなく、大きな驚きでした。

優れた性質を持つ金属素材チタン

魔法びんがガラス製からステンレス製になったことで、「割れない」という大きなメリットをもたらしました。

今度はチタンを採用することで、さらに「軽く、強い」魔法びんが登場しました。

チタンは耐食性や強度でステンレスを上回りながら、金属比重はステンレスの約60%と非常に軽い性質を持っています。しかしその硬度ゆえに、溶接や加工がたいへん難しく、なかなか製品化されませんでした。

しかし試行錯誤を重ねたすえ、1988年、ついに世界初のチタン製魔法びんが発売されました。

それが「シャトルチタン」です。

シャトルチタン
シャトルチタン
発売当時の新聞記事のスクラップ
発売当時の新聞記事のスクラップ。業界新聞でも大きく取り上げられていました。
掲載新聞名が中央金物新聞,掲載日として昭和63年8月21日という手書きのメモと日付印が残されており,時代を感じさせます。

冒険・登山で圧倒的な支持を受ける

チタン材は高価で加工も難しいため、製品も高価なものになります。

シャトルチタンも発売当時、ステンレス製品の2倍以上の10,000円という価格でした。

しかし、それでも「この製品でなければ」と強く支持したのが登山家・冒険家の方々でした。

装備品を1グラムでも軽量化したい登山家・冒険家にとって、軽くて強いチタンの魔法びんは、理想的な製品だったのです。

「軽く・強い」チタン製の魔法びんは、こうしたユーザーの皆様の支持を受け、圧倒的な人気を博しました。

進化を続けるチタンボトル

サーモスではこれまでも多くの登山家・冒険家の方々のサポートをしてきました。

過酷な条件での使用によるさまざまな現場の声を、製品に生かし、2021年には第4世代の真空断熱チタンボトル(FJN-500T)を発売しました。チタンボトルはこれからも進化を続けています。

サーモス チタン製真空断熱ボトルの歩み

1988年発売
世界初の超軽量チタン製魔法びん
「シャトルチタン」発売
HSW-500T
HSW-500T
容量:450ml
重量:約240g
1998年発売
「シャトルチタン スーパーライト&コンパクト」発売
FBA-500T
FBA-500T
容量:480ml
重量:約240g
2007年発売
「サーモス チタンボトル」発売
FEB-500T
FEB-500T
容量:480ml
重量:約260g
NEW 2021年発売
「サーモス 真空断熱チタンボトル」発売
FJN-500T
FJN-500T
容量:500ml
重量:約210g